Bruno Pernada 「PRIVATE REASONS」
Bruno Pernadasの新譜「PRIVATE REASONS」のLPを予約しました。
Bruno Pernadasはポルトガルのミュージシャン、コンポーザーで、ジャズギターと作曲を学び、アカデミックなバックグラウンドを持つ才人です。
ストリーミングでは今春に解禁された新譜ですが、これまでの作品よりも、よりポップスとして整理されたような印象でとにかく聴き心地がよいです。
Beach boys然としたポップスから、ジャズ・クラシックの素養を感じさせる美しいアンサンブルに至るまで、バックグラウンドの広さを感じさせてくれる作品に仕上がっています。
メディア上では "世界旅行をしたレコードコレクターのカバンをひっくり返したような" という形容をされているのですが、個人的にはちょっとしっくりきません。
幅広い音楽から影響を受けていることは間違い無いのですが、所謂"ごった煮感"は一切なく、洗練されたポップスとして昇華されています。あえて言うならば、"数多の音楽の要素をドロドロに煮込み尽くして旨味だけを抽出して再構築した" という感じでしょうか。
あとライブも最高です。
2018年の FRUE Festival で体験した彼らのライブは間違いなくその年のベストライブの1つでした。
前作以前の音源ではジャズロック然としたスリリングな楽曲の印象が強かったのですが、ライブは多幸感に満ちていてとにかく楽しい。
アンサンブルが絡み合うパートの聴き応えもありながら、リズムの"キメ"の部分でギター・ベース・ドラムのアタックがバチっと揃う瞬間の出音の気持ちよさに頭がくらっとする瞬間が何度もありました(これは会場の音響が寄与した部分も多そうです)。
Youtubeにその時のライブの映像が上がっています。公式のものではないのでリンクは控えますが、ライブ中の最良の瞬間の一つを切り取ったビデオでした。
予約した2LP仕様の限定盤ですが、ヨーロッパのプラス工場の負荷が高くリリース予定が遅れているようです。のんびり待つことにしましょう。
過去作全部LP切ってほしいくらいですが、レーベルも大きくないのでなかなか難しいのかもしれません。どこか出してくれるところないでしょうかね。。